FenixLockerウイルス削除方法
FenixLocker ランサムウェア・ウィルスとは?
FenixLocker ランサムウェアの手口
FenixLocker ウィルスは、centrumfr@india.com ランサムウェア・ウィルスとしても知られていますが、警戒すべきスピードで拡散されている新しい暗号化ランサムウェア・タイプの PC ウィルスです。古くなったソフトウェアやアンチ・ウィルスの保護がないという脆弱性を利用して PC システムにこっそりと入り込みます。Fenix Locker がシステム内に入ると、自ら活動を開始して AES 暗号化方式でデータを暗号化し、利用価値の高いファイルを壊れたレコードに変えて、どのような操作によっても開いたり操作したりできないように変えてしまいます。さらに、これらのファイルの名前に .centrumfr@india.com !! という拡張子を付け足してファイル名を改ざんします。全てのファイルを暗号化するのに 1 時間から 3 時間ほどかかり、完了すると、ウィルスが身代金メモを作成してそれを PC のデスクトップに置きます。何らかの理由により、このウィルスは身代金メモに CryptoLocker.txt または Help to decrypt.txt という名前を付けます。もしかしたら、悪名高い CryptoLocker の名前を使って被害者を怖がらせて惑わし、このウィルスの名前が Cryptolocker であると思わせて、インターネットでその情報を検索させようとしているのかも知れません。身代金メモには次のような情報が書かれています:
全てのファイルが暗号化されています。暗号を解除するには、 centrumfr@india.com にメールを送ってください
あなたのキー: [被害者の ID]
被害者が書かれているメール・アドレスにレターを送れば、その後どうなるかはご承知のとおりです。すなわち、詐欺師たちが被害者に Tor ブラウザを使ってビットコインによる支払いシステム経由でお金を送金するよう要求するのです。どうか、お財布や銀行のカードを探さないでください。身代金は支払うべきではないからです。犯罪者のプロジェクトに資金を提供することになるだけでなく、既に無料の FenixLocker デクリプタがリリースされているからです。これを使えば全てのファイルを復元できます。このツールを使用する前に、アンチマルウェア・ソフトを使用して、システムからこのマルウェアを一掃してしまうことを強くお勧めします。例えば、FortectIntego を使用して FenixLocker ウィルスを除去することができます。手動による FenixLocker の除去はお勧めできません。この方法は、そのようなウィルスへの対処法を知り、それが悪意のあるコンポーネントをどこに格納するかを熟知している、熟練の IT 専門家のみが利用できるものです。マルウェアへの対処の経験がない方は、代わりに専用の自動ウィルス除去ソフトを使用した方が良いでしょう。
このウィルスはどのように PC に感染したの?
FenixLocker ランサムウェアは安全に見えるファイルを装ってインターネット上に拡散されています。つまり、トロイの木馬方式を利用しようとするのです。犯罪者が被害者に送りつける悪意のある電子メールに添付されている場合もあります。偽の Java 更新プログラムをインストールした後にシステムに入り込むこともあります。さらに、近頃は犯罪者も腕が上がり、マルウェアが埋め込まれた広告を配布することにより、合法的なウェブサイトでさえも感染する場合があります。さらに、開発キットを利用して、被害者が PC にインストールしたソフトウェアの脆弱性を突いてくることもあります。そのような悪意のあるプログラムによりシステムを攻撃されないようにする唯一の方法は、信頼のおける保護ソフトを導入し、怪しいドメインにアクセスしたり、欺瞞的な電子メールを開いたり、お仕着せがましい広告をクリックしたりしないようにすることです。また、自動更新を有効にして、プログラムの最新版がインストールできるようにすることもよい方法です。こうすれば、PC の脅威に対して脆弱性が低くなり、そう簡単に手を加えられることもないでしょう。
FenixLocker ウィルスを感染した PC から除去するには?
FenixLocker ウィルスにシステム内をうろつかれたり、さらに損傷を受けたりすることがないようにしたいなら、直ちにシステムからこのウィルスを除去しなければなりません。このウィルスを完全に除去して初めて、無料の FenixLocker 暗号解除ツールを使用して暗号化されたデータを復元することができます。まだ FenixLocker の除去を開始していない方は、以下のガイドを読み、アンチマルウェア・ソフトの正しい起動方法を確認して、このウィルスを見つけてもらいましょう。
手動 FenixLockerウイルス削除方法
ランサムウェア: セーフモードにおける手動によるランサムウェアの駆除
重要です! →
一般的な PC ユーザーの方には手動による駆除ガイドはやや難しく感じられるかもしれません。正しく実行するためには IT に関する詳しい知識が求められ (重要なシステムファイルが削除され、あるいは破損した場合、Windows 全体の感染に繋がる恐れがあります)、さらに完了までに何時間もかかる場合があります。そこで、上述の自動的なメソッドの使用を強くお勧めします。
ステップ 1。「セーフモードとネットワーク」に移動する
手動によるマルウェアの駆除はセーフモード環境で行うのが最適です。
Windows 7 / Vista / XP
- スタート > シャットダウン > 再起動 > OK の順にクリックします。
- PC がアクティブになったら「詳細ブートオプション」ウィンドウが表示されるまで F8 ボタンを複数回押します (機能しない場合は F2、F12、Del などを押してみてください – マザーボードのモデルにより異なります) 。
- リストでセーフモードとネットワークを選択します。
Windows 10 / Windows 8
- スタートボタンをクリックして設定を選択します。
- スクロールダウンして更新とセキュリティを選択します。
- ウィンドウの左側で回復を選択します。
- 今度はスクロールダウンしてPCの起動をカスタマイズするを見つけます。
- 今すぐ再起動をクリックします。
- トラブルシューティングを選択します。
- 詳細オプションに移動します。
- スタートアップ設定を選択します。
- 再起動を押します。
- ここで 5 を押すか、5) セーフモードとネットワークを有効にするをクリックします。
ステップ 2. 怪しいプロセスをシャットダウンする
Windows タスクマネージャーはバックグラウンドで稼働しているプロセスをすべて表示できる便利なツールです。マルウェアがプロセスを実行している場合は、それをシャットダウンしなければなりません:
- キーボードの Ctrl + Shift + Esc を押して Windows タスクマネージャーを開きます。
- 詳細をクリックします。
- バックグラウンドプロセスセクションまでスクロールダウンし、怪しいものを探します。
- 右クリックしてファイルの場所を開くを選択します。
- プロセスに戻り、右クリックしてタスクの終了を選択します。
- 有害なフォルダのコンテンツを削除します。
ステップ 3. プログラムスタートアップをチェックする
- キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して Windows タスクマネージャーを開きます。
- スタートアップタブに移動します。
- 怪しいプログラムの上で右クリックして無効化を選択します。
ステップ 4. ウィルスファイルを削除する
PC の中で、あちらこちらにマルウェア関連のファイルが見つかることがあります。以下はその見つけ方のヒントです:
- Windows の検索ボックスにディスククリーンアップと入力して Enter を押します。
- クリーンアップするドライブを選択します (既定により C: がメインのドライブで、有害なファイルはここにありそうです)。
- 削除するファイルリストをスクロールして以下を選択します:
Temporary Internet Files
Downloads
Recycle Bin
Temporary files - システムファイルのクリーンアップを選択します。
- 他にも以下のフォルダ内に隠れている有害なファイルを探してみてください (Windows 検索ボックスで以下のエントリを入力して Enter を押します):
%AppData%
%LocalAppData%
%ProgramData%
%WinDir%
終了したら、PC を通常モードで再起動します。
System Restore を使用して FenixLocker を削除
-
手順 1: Safe Mode with Command Prompt へコンピュータを再起動
Windows 7 / Vista / XP- Start → Shutdown → Restart → OK をクリック.
- コンピュータがアクティブ状態になったら、 Advanced Boot Options ウィンドウが表示されるまで、 F8 を何度か押下します。
- リストから Command Prompt を選択
Windows 10 / Windows 8- Windows ログイン画面で Power ボタンを押下します。 その後、キーボードの Shift を押し続け、 Restart をクリックします。.
- ここで、 Troubleshoot → Advanced options → Startup Settings を選択し、最後に Restart を押下します。
- コンピュータがアクティブ状態になったら、 Startup Settings ウィンドウの Enable Safe Mode with Command Prompt を選択します。
-
手順 2: システムファイルと設定の復元
- Command Prompt ウィンドウが表示されたら、 cd restore を入力し Enter をクリックします。
- ここで rstrui.exe を入力し、もう一度 Enter を押下します。.
- 新しいウィンドウが表示されたら、 Next をクリックし、FenixLocker が侵入する前の復元ポイントを選択します。選択後、 Next をクリックします。
- ここで Yes をクリックし、システムの復元を開始します。
おまけ: データの復元
上記のガイドは PC から FenixLocker を除去するために役立つはずです。暗号化されたファイルを復元するには、uirusu.jp のセキュリティ専門家が用意した詳しいガイドを使用されることをお勧めします。ファイルが FenixLocker によって暗号化された場合、それらを復元する方法はいくつかあります。
FenixLocker デクリプタを使用
FenixLocker により暗号化されたファイルを復元するには、上記のガイドを利用して先にウィルスを除去します。そうしてから、この FenixLocker 暗号解除ツール をダウンロードしてインストールし、暗号化されたファイルをどれか取り出してデクリプタにドラッグします。すると、デクリプタが暗号解除パスワードを抽出し、のこりのデータの暗号を解除します。
最後に、クリプト・ランサムウェアから身を守るよう、常に気をつけてください。FenixLocker やその他のランサムウェアからコンピュータを守るためには、 FortectIntego や SpyHunter 5Combo Cleaner 、 Malwarebytes などの評価が高いアンチスパイウェアを使用してください
あなたにおすすめ
政府のスパイ行為を許してはいけません
政府は利用者のデータの追跡あるいは市民へのスパイ行為に関しては多くの問題を抱えています。そこで、このことを考慮に入れて、怪しい情報収集の行いについて学びましょう。インターネット上では完全匿名にすることにより、迷惑な政府系の追跡行為を避けましょう。
オンラインにアクセスするために違うロケーションを選択し、特定のコンテンツ制限もなく、オンラインに接続して欲しいものにアクセスする時、別の場所を選択することができます。 Private Internet Access VPN を使用すると、ハッキングされるリスクがなく、簡単にインターネット接続をお楽しみいただけます。
政府の他の迷惑な当事者によりアクセス可能な情報をコントロールし、スパイ行為を受けずにオンラインサーフィンをお楽しみください。不法行為に関与しておらず、また自分のサービス、プラットフォームのセレクションを信頼していたとしても、自分自身の安全性を常に疑い、 VPN サービスを使用して予防的措置を講じておきましょう。
マルウェアの攻撃に遭った場合に備えて、バックアップファイルを作りましょう
コンピュータを使用していると、サイバー感染や自分のうっかりミスによりいろいろなものを失くして困ることがあります。マルウェアによって生じるソフトウェアの問題や暗号化による直接的なデータの損失から端末の問題や恒久的なダメージに繋がる恐れがあります。そんな時に適切な 最新のバックアップ があれば、そのような場面に遭遇しても簡単に元通りに回復して仕事に戻れます。
端末に何か変更を加えたらバックアップを取っておけば、マルウェアが何かを変更したり端末の問題が原因でデータの破壊やパフォーマンスの低下が発生した時点に戻すことができるため、バックアップの作成は不可欠です。元に戻せる機能を利用して、日常の、あるいは毎週ごとの習慣としてバックアップを取るようにしましょう。
なにか重要なドキュメントやプロジェクトの前のバージョンを取ってあれば、ストレスや障害も防げます。マルウェアが突如として現れた場合に大変便利です。システム復元には Data Recovery Pro をぜひご利用ください。