WanaCrypt0r 2.0 ウィルスを除去する (リムーバルインストラクション) - 復元ガイド付き
WanaCrypt0r 2.0ウイルス削除方法
WanaCrypt0r 2.0 ランサムウェア・ウィルスとは?
WanaCrypt0r 2.0 は WannaCry の悪意のある後継版
WanaCrypt0r 2.0 ウィルスは元の WannaCry ランサムウェア の派生形ですが、これは最近ウェブで爆発的に発生したもので、世界中で何千台もの PC を暗号化しました 。このランサムウェアのオリジナルの亜種は、ホーム・ユーザーや大きな組織にも同様に大規模なダメージを与えました。セキュリティ・リサーチャーたちがこのパラサイトのコードの内部にうまく弱点を見つけ出したようで、一時的な「キルスイッチ」 を有効化したものの、これではマルウェアがウェブ上で騒乱を起こすのを止めることはできませんでした。複数のバージョンのウィルスが広まっているため、「キルスイッチ」が働くものもある一方で、別のものにも効果があるとは限らないわけです。とは言え、最も専門家にショックを与えたのは、WannaCry 2 がオリジナルのウィルスと同じコードを使っているだけにも関わらず、全く別のハッカー・グループの動きのように見える点です。当然ながら、このウィルスは WannaCryptor や WanaCrypt0r、また WCry などを含むこのランサムウェアの他の亜種とは異なっています。それに今見ても、この搾取型のランサムウェアの方がより複雑に見え、オリジナルのものよりも遥かに破滅的な結果をもたらす能力を持っています。その主な理由は、このウィルスには終了機能がないためです。プログラムのコードは明らかに何者かによって Hex Editor を使って改ざんされており、キルスイッチが無効にされているのです。その上、このソフトウェアはまだ開発段階にあるようで、感染した PC にまだ全ての機能性を実行できないようです。一方で、サイバー犯罪者がいかに活動的であるかを考えれば、パッチや改良については恐らくすでに取り組み中でしょう。ですから、自分のファイルのために備えるべきであり、ランサムウェアの攻撃を受けた場合でも感染を防げるようにするべきです。それを実現するための方法の 1 つが、ハッカーが一般にシステムに侵入する際に悪用する SMB (Server Message Block: サーバー・メッセージ・ブロック) 機能を無効にしておくことです。しかし、データを確実に安全にしておくことが保証される最も堅固な手段は、重要なファイルのコピーを取り、それを別の場所に保存しておくことです。こうすれば、ウィルスが攻撃しても、WanaCrypt0r 2.0 を除去し、難なくファイルを復元することができます。ウィルスの除去には、FortectIntego のように実績がある専用のセキュリティ・ツールのご利用をお勧めします。
決してしてはならない重大なことは、サイバー犯罪者に協力することです。オリジナルの Wcry の後ろにいるハッカーは、どうしてもファイルを復元したいと切望していた不幸な被害者から既に 50,000 ドル以上をかき集めています。ですから、停止させることができないプログラムのフォローアップ機能により、さらなる儲けが生み出されることは確実です。お金を送金して、ハッカーたちにやる気を起こさせてはいけません。代わりに、専用のソフトウェアや弊社でご用意した本記事末尾の推奨事項を使用して WanaCrypt0r 2.0 の除去を行いましょう。
WanaCrypt0r 2.0 はこっそりと PC に感染し、PC ファイルを暗号化した後は身代金メモを投下し、そこで被害者にデータ復元の対価としてお金を支払うよう求めてきます。
専門家にもウィルスがいつ PC にやって来るか分からない
WanaCrypt0r 2.0 はオリジナルの Wanna Cry コードに基づいてはいますが、同じ脅威ではないため、広まり方も異なる場合があります。オリジナルのマルウェアと同様に Windows SMB の脆弱性である MS17-010 を悪用することは間違いありませんが、このウィルスのバージョンでは、悪意のあるスパム・キャンペーンやドライブバイ・ダウンロード、その他アクセス権を得られるあらゆるチャネルを通じて被害者をターゲットにする可能性もあります。こうなると、メール経由での閲覧やインターネットからのソフトウェアのダウンロード、および一般的にウェブの閲覧を行う際に特に注意するようにとアドバイスするしかありません。セキュリティの追加的措置の 1 つとして、Windows の SMB サービスを無効にしておくこともお勧めいたします。
WanaCrypt0r 2.0 の除去の際に予測される問題
前述のように、WanaCrypt0r 2.0 ウィルスはまだ作成中のソフトウェアです。残念ながら、それは悪意のある機能性が拭われる理由にはなりません。その反対で、やり残した部分がこのウィルスを更に危険なものにさえしているのです。悪意のあるコードの部分が WanaCrypt0r 2.0 を PC から除去できないようにし、システムの不具合の原因となる他、修復してもデータが感染するようになるのです。このような問題が発生しないようにするには、先に PC を Safe Mode で実行させる必要があります。このモードへのアクセスの仕方については、下記をお読みください。そうしてから、セキュリティ・ツールを実行し、PC から WanaCrypt0r 2.0 を取り除けるようになります。
手動 WanaCrypt0r 2.0ウイルス削除方法
ランサムウェア: セーフモードにおける手動によるランサムウェアの駆除
WanaCrypt0r 2.0 の機能性を停止させるには、システムを Safe Mode で実行してください。以下のステップに従ってください:
重要です! →
一般的な PC ユーザーの方には手動による駆除ガイドはやや難しく感じられるかもしれません。正しく実行するためには IT に関する詳しい知識が求められ (重要なシステムファイルが削除され、あるいは破損した場合、Windows 全体の感染に繋がる恐れがあります)、さらに完了までに何時間もかかる場合があります。そこで、上述の自動的なメソッドの使用を強くお勧めします。
ステップ 1。「セーフモードとネットワーク」に移動する
手動によるマルウェアの駆除はセーフモード環境で行うのが最適です。
Windows 7 / Vista / XP
- スタート > シャットダウン > 再起動 > OK の順にクリックします。
- PC がアクティブになったら「詳細ブートオプション」ウィンドウが表示されるまで F8 ボタンを複数回押します (機能しない場合は F2、F12、Del などを押してみてください – マザーボードのモデルにより異なります) 。
- リストでセーフモードとネットワークを選択します。
Windows 10 / Windows 8
- スタートボタンをクリックして設定を選択します。
- スクロールダウンして更新とセキュリティを選択します。
- ウィンドウの左側で回復を選択します。
- 今度はスクロールダウンしてPCの起動をカスタマイズするを見つけます。
- 今すぐ再起動をクリックします。
- トラブルシューティングを選択します。
- 詳細オプションに移動します。
- スタートアップ設定を選択します。
- 再起動を押します。
- ここで 5 を押すか、5) セーフモードとネットワークを有効にするをクリックします。
ステップ 2. 怪しいプロセスをシャットダウンする
Windows タスクマネージャーはバックグラウンドで稼働しているプロセスをすべて表示できる便利なツールです。マルウェアがプロセスを実行している場合は、それをシャットダウンしなければなりません:
- キーボードの Ctrl + Shift + Esc を押して Windows タスクマネージャーを開きます。
- 詳細をクリックします。
- バックグラウンドプロセスセクションまでスクロールダウンし、怪しいものを探します。
- 右クリックしてファイルの場所を開くを選択します。
- プロセスに戻り、右クリックしてタスクの終了を選択します。
- 有害なフォルダのコンテンツを削除します。
ステップ 3. プログラムスタートアップをチェックする
- キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して Windows タスクマネージャーを開きます。
- スタートアップタブに移動します。
- 怪しいプログラムの上で右クリックして無効化を選択します。
ステップ 4. ウィルスファイルを削除する
PC の中で、あちらこちらにマルウェア関連のファイルが見つかることがあります。以下はその見つけ方のヒントです:
- Windows の検索ボックスにディスククリーンアップと入力して Enter を押します。
- クリーンアップするドライブを選択します (既定により C: がメインのドライブで、有害なファイルはここにありそうです)。
- 削除するファイルリストをスクロールして以下を選択します:
Temporary Internet Files
Downloads
Recycle Bin
Temporary files - システムファイルのクリーンアップを選択します。
- 他にも以下のフォルダ内に隠れている有害なファイルを探してみてください (Windows 検索ボックスで以下のエントリを入力して Enter を押します):
%AppData%
%LocalAppData%
%ProgramData%
%WinDir%
終了したら、PC を通常モードで再起動します。
System Restore を使用して WanaCrypt0r 2.0 を削除
以下は暗号化タイプのパラサイトを駆除し、システムを適切にスキャンして悪意のあるランサムウェア・ファイルを探すことができる、もう 1 つの方法です。
-
手順 1: Safe Mode with Command Prompt へコンピュータを再起動
Windows 7 / Vista / XP- Start → Shutdown → Restart → OK をクリック.
- コンピュータがアクティブ状態になったら、 Advanced Boot Options ウィンドウが表示されるまで、 F8 を何度か押下します。
- リストから Command Prompt を選択
Windows 10 / Windows 8- Windows ログイン画面で Power ボタンを押下します。 その後、キーボードの Shift を押し続け、 Restart をクリックします。.
- ここで、 Troubleshoot → Advanced options → Startup Settings を選択し、最後に Restart を押下します。
- コンピュータがアクティブ状態になったら、 Startup Settings ウィンドウの Enable Safe Mode with Command Prompt を選択します。
-
手順 2: システムファイルと設定の復元
- Command Prompt ウィンドウが表示されたら、 cd restore を入力し Enter をクリックします。
- ここで rstrui.exe を入力し、もう一度 Enter を押下します。.
- 新しいウィンドウが表示されたら、 Next をクリックし、WanaCrypt0r 2.0 が侵入する前の復元ポイントを選択します。選択後、 Next をクリックします。
- ここで Yes をクリックし、システムの復元を開始します。
おまけ: データの復元
上記のガイドは PC から WanaCrypt0r 2.0 を除去するために役立つはずです。暗号化されたファイルを復元するには、uirusu.jp のセキュリティ専門家が用意した詳しいガイドを使用されることをお勧めします。ファイルが WanaCrypt0r 2.0 によって暗号化された場合、それらを復元する方法はいくつかあります。
PC が WanaCrypt0r 2.0 によって暗号化された場合に、Data Recovery Pro が復号の役に立つかもしれません:
以下は Data Recovery Pro ソフトウェアの使用方法です。この方法を PC のデータの復元に活用してください。
- Data Recovery Pro をダウンロード;
- Data Recovery のセットップの手順に従い、プログラムを PC にインストールします。
- 起動後、PC をスキャンして WanaCrypt0r 2.0 ランサムウェアにより暗号化されたファイルを探します。
- それらを復元します。
一部の重要なファイルを Windows Previous Versions 機能を利用してロールバックさせることができます:
PC にスペースを消費する追加ソフトをインストールすることなくデータを復元するできる方法をお探しの場合は、ぜひ Windows Previous Versions 機能をお試しください。ウィルスに攻撃を受ける前に System Recovery 機能を有効にしていなかった場合は、このメソッドは効果がないことに留意してください。
- 復元の必要な暗号化されたファイルを見つけたら、その上で右クリックします。
- “Properties” を選択し、“Previous versions” タブに移動します。
- ここで、“Folder versions” 内のファイルのうち利用可能なコピーをそれぞれチェックします。復元したいバージョンを選択して、“Restore” をクリックします。
ShadowExplorer による復元
ランサムウェアが Volume Shadow Copies を PC から削除する場合、ShadowExplorer による復元はご提案できません。削除しない場合は、データ復元のビッグ・チャンスに立ち会っています。躊躇せずにこのソフトをお試しください。
- Shadow Explorer をダウンロードします (http://shadowexplorer.com/)。
- Shadow Explorer セットアップ・ウィザードに従い、PC にこのアプリケーションをインストールします。
- プログラムを起動し、左上コーナーのドロップダウン・メニューを開いて、暗号化されたデータのあるディスクを選択します。どのようなフォルダがあるか、チェックしてください。
- 復元したいフォルダの上で右クリックし、“Export” を選択します。復元先の場所も選択することができます。
最後に、クリプト・ランサムウェアから身を守るよう、常に気をつけてください。WanaCrypt0r 2.0 やその他のランサムウェアからコンピュータを守るためには、 FortectIntego や SpyHunter 5Combo Cleaner 、 Malwarebytes などの評価が高いアンチスパイウェアを使用してください
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政府のスパイ行為を許してはいけません
政府は利用者のデータの追跡あるいは市民へのスパイ行為に関しては多くの問題を抱えています。そこで、このことを考慮に入れて、怪しい情報収集の行いについて学びましょう。インターネット上では完全匿名にすることにより、迷惑な政府系の追跡行為を避けましょう。
オンラインにアクセスするために違うロケーションを選択し、特定のコンテンツ制限もなく、オンラインに接続して欲しいものにアクセスする時、別の場所を選択することができます。 Private Internet Access VPN を使用すると、ハッキングされるリスクがなく、簡単にインターネット接続をお楽しみいただけます。
政府の他の迷惑な当事者によりアクセス可能な情報をコントロールし、スパイ行為を受けずにオンラインサーフィンをお楽しみください。不法行為に関与しておらず、また自分のサービス、プラットフォームのセレクションを信頼していたとしても、自分自身の安全性を常に疑い、 VPN サービスを使用して予防的措置を講じておきましょう。
マルウェアの攻撃に遭った場合に備えて、バックアップファイルを作りましょう
コンピュータを使用していると、サイバー感染や自分のうっかりミスによりいろいろなものを失くして困ることがあります。マルウェアによって生じるソフトウェアの問題や暗号化による直接的なデータの損失から端末の問題や恒久的なダメージに繋がる恐れがあります。そんな時に適切な 最新のバックアップ があれば、そのような場面に遭遇しても簡単に元通りに回復して仕事に戻れます。
端末に何か変更を加えたらバックアップを取っておけば、マルウェアが何かを変更したり端末の問題が原因でデータの破壊やパフォーマンスの低下が発生した時点に戻すことができるため、バックアップの作成は不可欠です。元に戻せる機能を利用して、日常の、あるいは毎週ごとの習慣としてバックアップを取るようにしましょう。
なにか重要なドキュメントやプロジェクトの前のバージョンを取ってあれば、ストレスや障害も防げます。マルウェアが突如として現れた場合に大変便利です。システム復元には Data Recovery Pro をぜひご利用ください。