WannaCryptor ウィルスを除去する (リムーバルガイド) - 2017年7月月更新済み
WannaCryptorウイルス削除方法
WannaCryptor ランサムウェア・ウィルスとは?
WannaCryptor ランサムウェアは CryptoLocker の手口を踏襲
WannaCryptor ウィルスが Wcry ファイル拡張子ウィルス をコピーしたランサムウェアの形で初めて登場したのは 2017 年の 2 月でした 。前のバージョンと同様に、この悪意のあるウィルスはターゲットの PC 上にある全てのファイルを、その PC のユーザーからお金を巻き上げる目的で暗号化します。暗号化の最中に、WannaCry ランサムウェアという別名でも知られるこのウィルスは感染したファイルに .wcry ファイル拡張子を付加します。悪意のあるプログラムは主に Windows のユーザーをターゲットにしており、ひとたび目的のシステムにアクセスすると、RSA および AES の両暗号化手法 を使用してそこに保管されている全てのデータを破壊します。ウィルスは直ちに PC の Volume Shadow Copies を削除して、簡単にデータ復元ができないようにします。その後デスクトップの壁紙を !WannaCryptor!.bmp という画像に変え、そこには次のように書かれています:
Ooops, your important files are encrypted.
If you see this text, but don’t see the “Wanna Decryptor” window, then your antivirus removed the decrypt software, or you deleted it from your computer.”
メッセージの続きには、指定した DropBox のリンクからもう一度悪意のある !WannaDecryptor!.exe プログラムをダウンロードするようにという内容の指示が書かれています。この手法は CryptoLocker ランサムウェア のコピー版で使用されていることが知られており、そこにはユーザーにもう一度悪意のあるマルウェアをダウンロードさせて、身代金を支払い、失われたファイルを復元する方法についてのガイドが記載されています。このランサムウェアはさらに !Please Read Me!.txt を模した身代金メモも保存し、そこにはデータ復元に関するガイドが含まれています。被害者がアンチウィルスを入れていない場合、!WannaDecryptor! プログラムは画面上にもポップアップ表示されます。頭書の身代金の金額は $300 で、ビットコイン通貨 {ref en-4] で支払わねばなりません。デクリプタのウィンドウにはいくつかボタンがあり、それぞれビットコインに関する情報、ビットコインの購入の仕方、および「連絡先」ページにリンクされており、このページには、大体において、恐らくはメール・アドレスなどサイバー犯罪者の連絡先の詳細情報が書かれているはずです。
被害者が決められた時間内に身代金を支払うことができない場合、身代金の金額を上げるという宣言もしています。このランサムウェアがファイルに感染すると、ほとんどの場合それらを復元するために身代金を支払えと要求してくるでしょうが、そうすることは厳に慎むべきだと申し上げておきましょう。犯罪者が欲しいものを与えるということは何の解決にもならないのです。というのも、相手は約束の中で自分たちのすべきことを忘れる可能性もあるわけで、そうなると何ギガ・バイトもの暗号化されたデータが残される一方で復号キーは手に入らない、ということになるからです。ですから、弊社では WannaCryptor ランサムウェア・ウィルスを除去されることを強くお勧めします。それも、速いほど良いのです。WannaCryptor の除去には、FortectIntego のようなアンチマルウェア・プログラムを是非ご利用ください。
これは !WannaDecryptor! ソフトウェアを購入するよう勧めてくる悪意のあるプログラムです。ご承知のように、WannaCryptor ランサムウェアはこのソフトに $300 を要求してきます。
この悪意のあるプログラムはどうやってまんまと PC に入り込んだの?
ランサムウェアが被害者の PC に気づかれないうちに忍び込む方法はいくつもあります。一般に、スパム・メール 経由で配布されますが、これは被害者が悪意のあるリンクやメールの添付ファイルを開くとすぐに、被害者の PC システムにインストールされる仕組みです。このような悪意のある役者たちは有名な企業の社員を装い、被害者に極めて関連性のある情報にアクセスするために「添付のコンテンツ」を見るようにと親切に提案したりする傾向があるため、これらにはどうぞご注意ください。もちろん、そのような詐欺師はただ被害者を説得してシステムにマルウェアをインストールさせようとしているだけですので、誰かが特定のリンクやメールの添付ファイルを開かせようと持ちかけて来た場合にはこれらのことを思い出してください。別の方法として、ランサムウェアはエクスプロイト・キットやマルバタイジングを通じて配布される場合もありますが、これらの手法は、例えば Cerber や Spora プロジェクトなど、先進のランサムウェア開発者が使うのが一般的です。中程度のレベルのサイバー犯罪者にはこのようなテクニックは使えません。
WannaCryptor ランサムウェアはシステムからどうやって除去すればいいの?
PC が WannaCryptor ウィルスに感染し、どんなソフトウェアを使用してもファイルを開くことができなくなってしまった場合は、次なる手段をどうすべきかを決めねばなりません。お金を失うリスクを犯してサイバー犯罪者が求める金額の身代金を支払うか、そのような圧力を跳ね除けて身代金の支払を拒否するかです。後者の場合は、直ちに WannaCryptor ランサムウェアを除去し、別のデータ復号ツールや手法を早速試してみるべきでしょう。WannaCryptor の除去にはアンチマルウェア・ツールのご使用を強くお勧めすると共に、下記記載のデータ復元方法をぜひご利用ください。もちろん、ファイルを復元するための最も効果的かつ 100% 効果を発揮する方法は、データのバックアップを使用することです。しかし、ランサムウェアによる攻撃を受ける前にバックアップを作成していなかった場合は、ファイルの復元は極めて難しくなることでしょう。
手動 WannaCryptorウイルス削除方法
ランサムウェア: セーフモードにおける手動によるランサムウェアの駆除
以下のガイドをご使用になり、WannaCry ランサムウェア・ウィルスを除去してください。
重要です! →
一般的な PC ユーザーの方には手動による駆除ガイドはやや難しく感じられるかもしれません。正しく実行するためには IT に関する詳しい知識が求められ (重要なシステムファイルが削除され、あるいは破損した場合、Windows 全体の感染に繋がる恐れがあります)、さらに完了までに何時間もかかる場合があります。そこで、上述の自動的なメソッドの使用を強くお勧めします。
ステップ 1。「セーフモードとネットワーク」に移動する
手動によるマルウェアの駆除はセーフモード環境で行うのが最適です。
Windows 7 / Vista / XP
- スタート > シャットダウン > 再起動 > OK の順にクリックします。
- PC がアクティブになったら「詳細ブートオプション」ウィンドウが表示されるまで F8 ボタンを複数回押します (機能しない場合は F2、F12、Del などを押してみてください – マザーボードのモデルにより異なります) 。
- リストでセーフモードとネットワークを選択します。
Windows 10 / Windows 8
- スタートボタンをクリックして設定を選択します。
- スクロールダウンして更新とセキュリティを選択します。
- ウィンドウの左側で回復を選択します。
- 今度はスクロールダウンしてPCの起動をカスタマイズするを見つけます。
- 今すぐ再起動をクリックします。
- トラブルシューティングを選択します。
- 詳細オプションに移動します。
- スタートアップ設定を選択します。
- 再起動を押します。
- ここで 5 を押すか、5) セーフモードとネットワークを有効にするをクリックします。
ステップ 2. 怪しいプロセスをシャットダウンする
Windows タスクマネージャーはバックグラウンドで稼働しているプロセスをすべて表示できる便利なツールです。マルウェアがプロセスを実行している場合は、それをシャットダウンしなければなりません:
- キーボードの Ctrl + Shift + Esc を押して Windows タスクマネージャーを開きます。
- 詳細をクリックします。
- バックグラウンドプロセスセクションまでスクロールダウンし、怪しいものを探します。
- 右クリックしてファイルの場所を開くを選択します。
- プロセスに戻り、右クリックしてタスクの終了を選択します。
- 有害なフォルダのコンテンツを削除します。
ステップ 3. プログラムスタートアップをチェックする
- キーボードで Ctrl + Shift + Esc を押して Windows タスクマネージャーを開きます。
- スタートアップタブに移動します。
- 怪しいプログラムの上で右クリックして無効化を選択します。
ステップ 4. ウィルスファイルを削除する
PC の中で、あちらこちらにマルウェア関連のファイルが見つかることがあります。以下はその見つけ方のヒントです:
- Windows の検索ボックスにディスククリーンアップと入力して Enter を押します。
- クリーンアップするドライブを選択します (既定により C: がメインのドライブで、有害なファイルはここにありそうです)。
- 削除するファイルリストをスクロールして以下を選択します:
Temporary Internet Files
Downloads
Recycle Bin
Temporary files - システムファイルのクリーンアップを選択します。
- 他にも以下のフォルダ内に隠れている有害なファイルを探してみてください (Windows 検索ボックスで以下のエントリを入力して Enter を押します):
%AppData%
%LocalAppData%
%ProgramData%
%WinDir%
終了したら、PC を通常モードで再起動します。
System Restore を使用して WannaCryptor を削除
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手順 1: Safe Mode with Command Prompt へコンピュータを再起動
Windows 7 / Vista / XP- Start → Shutdown → Restart → OK をクリック.
- コンピュータがアクティブ状態になったら、 Advanced Boot Options ウィンドウが表示されるまで、 F8 を何度か押下します。
- リストから Command Prompt を選択
Windows 10 / Windows 8- Windows ログイン画面で Power ボタンを押下します。 その後、キーボードの Shift を押し続け、 Restart をクリックします。.
- ここで、 Troubleshoot → Advanced options → Startup Settings を選択し、最後に Restart を押下します。
- コンピュータがアクティブ状態になったら、 Startup Settings ウィンドウの Enable Safe Mode with Command Prompt を選択します。
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手順 2: システムファイルと設定の復元
- Command Prompt ウィンドウが表示されたら、 cd restore を入力し Enter をクリックします。
- ここで rstrui.exe を入力し、もう一度 Enter を押下します。.
- 新しいウィンドウが表示されたら、 Next をクリックし、WannaCryptor が侵入する前の復元ポイントを選択します。選択後、 Next をクリックします。
- ここで Yes をクリックし、システムの復元を開始します。
おまけ: データの復元
上記のガイドは PC から WannaCryptor を除去するために役立つはずです。暗号化されたファイルを復元するには、uirusu.jp のセキュリティ専門家が用意した詳しいガイドを使用されることをお勧めします。残念ながら、現在 .wcry 拡張子を持つファイルを復元できるツールはありません。データ・バックアップを使用して感染したファイルを無傷のファイルと置き換えることはできますが、バックアップがない場合は、以下のデータ復元方法をどれかお試しください。
ファイルが WannaCryptor によって暗号化された場合、それらを復元する方法はいくつかあります。
Data Recovery Pro を使用する
全てのファイルに .wcry ファイル拡張子が付いている場合は、それらが WannaCryptor ランサムウェア・ウィルスによって改ざんされたことは明らかです。Data Recovery Pro として知られているデータ復元ソフトを使用してそれらを復元することができます。
- Data Recovery Pro をダウンロード;
- Data Recovery のセットップの手順に従い、プログラムを PC にインストールします。
- 起動後、PC をスキャンして WannaCryptor ランサムウェアにより暗号化されたファイルを探します。
- それらを復元します。
Windows Previous Versions を使用する
PC がランサムウェアによって感染する前にシステム復元ポイントを作成してあった場合は、ファイルをうまく復元できるかもしれません。これに該当する場合は、以下のガイドをお読みください。
- 復元の必要な暗号化されたファイルを見つけたら、その上で右クリックします。
- “Properties” を選択し、“Previous versions” タブに移動します。
- ここで、“Folder versions” 内のファイルのうち利用可能なコピーをそれぞれチェックします。復元したいバージョンを選択して、“Restore” をクリックします。
現時点では無料の WannaCryptor デクリプタはご利用いただけません。
最後に、クリプト・ランサムウェアから身を守るよう、常に気をつけてください。WannaCryptor やその他のランサムウェアからコンピュータを守るためには、 FortectIntego や SpyHunter 5Combo Cleaner 、 Malwarebytes などの評価が高いアンチスパイウェアを使用してください
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政府のスパイ行為を許してはいけません
政府は利用者のデータの追跡あるいは市民へのスパイ行為に関しては多くの問題を抱えています。そこで、このことを考慮に入れて、怪しい情報収集の行いについて学びましょう。インターネット上では完全匿名にすることにより、迷惑な政府系の追跡行為を避けましょう。
オンラインにアクセスするために違うロケーションを選択し、特定のコンテンツ制限もなく、オンラインに接続して欲しいものにアクセスする時、別の場所を選択することができます。 Private Internet Access VPN を使用すると、ハッキングされるリスクがなく、簡単にインターネット接続をお楽しみいただけます。
政府の他の迷惑な当事者によりアクセス可能な情報をコントロールし、スパイ行為を受けずにオンラインサーフィンをお楽しみください。不法行為に関与しておらず、また自分のサービス、プラットフォームのセレクションを信頼していたとしても、自分自身の安全性を常に疑い、 VPN サービスを使用して予防的措置を講じておきましょう。
マルウェアの攻撃に遭った場合に備えて、バックアップファイルを作りましょう
コンピュータを使用していると、サイバー感染や自分のうっかりミスによりいろいろなものを失くして困ることがあります。マルウェアによって生じるソフトウェアの問題や暗号化による直接的なデータの損失から端末の問題や恒久的なダメージに繋がる恐れがあります。そんな時に適切な 最新のバックアップ があれば、そのような場面に遭遇しても簡単に元通りに回復して仕事に戻れます。
端末に何か変更を加えたらバックアップを取っておけば、マルウェアが何かを変更したり端末の問題が原因でデータの破壊やパフォーマンスの低下が発生した時点に戻すことができるため、バックアップの作成は不可欠です。元に戻せる機能を利用して、日常の、あるいは毎週ごとの習慣としてバックアップを取るようにしましょう。
なにか重要なドキュメントやプロジェクトの前のバージョンを取ってあれば、ストレスや障害も防げます。マルウェアが突如として現れた場合に大変便利です。システム復元には Data Recovery Pro をぜひご利用ください。