Windows や Mac OS X でマクロを無効にするには？

Windows や Mac OS X でマクロを無効にするには？

ランサムウェアは間違いなく今日もっとも恐れられているサイバー感染の 1 つです。その攻撃はたいへん破壊的で、一例としてデータの損失や機密データの暴露、また財務的な損失などを被る結果になります。統計によると、2017 年は組織の約 50 パーセントが何らかの形でファイル・ロック型のウィルスの標的になりましたが、ご家庭の PC ユーザーの感染数が何百万件もあるのは言うまでもありません。

ですから、サイバー・セキュリティの専門家は組織や個人ユーザーに対し、自らのデータを守り、潜在的な攻撃を防ぐための適切な予防策を促しているのです。貴重な情報を安全に保管し、何らか不測の侵害を受けても容易な復元が保証されるように、データのバックアップを作成することが間違いなく最善の方法です。

しかし、ランサムウェアの予防策とは何でしょうか？そのようなウィルスを実際に撃退することは可能なのでしょうか？残念ながら、私たちがウェブ上で完全にアクティブに行動でき、同時にセキュリティにも自信を持てるような、100% 効果のある対処法というものは存在していません。

とはいえ、ランサムウェアの攻撃の危険性を提言させるために取ることができる対策もあるのです。言うまでもありませんが、必ずソフトウェアやオペレーティング・システムは最新の状態に更新し、ウィルス保護ソフトを入手してリアルタイムの支援を提供してもらいましょう。

ほとんどのユーザーは前述のステップをきちんと踏んでおられますが、一部の方はランサムウェアの 59 % が、マクロベースの攻撃を実行するようデザインされている感染性の Word 文書を運んでくる電子メールの添付ファイル経由で拡散されているということを忘れているのです。マクロとは、予め指定されている一連のコマンドを用いて様々なタスクを自動化できる機能のことです。

残念ながら、ハッカーはこのスクリプトをターゲットの PC にマルウェアを展開させるために採用しているのです。ほとんどのランサムウェアはマクロが有効になっていなければ起動できないでしょう。ですから、この機能は規定で無効にしておくことをお勧めします。OS X にもこの機能があるため、Mac ユーザーの場合も、端末でこの機能のスイッチを切っておくことを忘れないようにしてください！下記に、Windows および Mac OS X でマクロを無効にする方法を載せておきましょう。

Windows でマクロを無効にする:

1. Microsoft Office 文書 (Word、Excel、PowerPoint など) を開き、[ファイル] タブに移動します。
2. ドロップダウン・メニューが表示されたら、[オプション] を選択します。
3. [セキュリティ センター] を見つけてクリックします。今度は [セキュリティ センターの設定…] ボタンをクリックします。
   
4. [マクロの設定] に移動し、設定に入ったら、[マクロを無効にする] オプションの上 2 つのうちの 1 つを選択します。[OK] をクリックして変更を保存します。
   
5. PC を再起動します。

Mac OS X でマクロを無効にする:

Mac OS X の 2016 以降のバージョンでは、マクロは通常、規定で無効になっていますので、オフに切り替える心配は不要です。とはいえ、以下の要領ですべて整っていることを確認することもできます:

1. Mac で Microsoft Office 文書を開きます。
2. Apple のアイコンの隣にある、上のメニュー・バーに表示されるアプリのタイトル (例えば Word) をクリックします。ドロップダウン・メニューが表示されたら、環境設定に移動します。
3. 新しいウィンドウが開いたら、[個人用の設定] に移動し、[セキュリティとプライバシー] を選択します。
4. 新しいウィンドウで、[マクロを含むファイルを開くときに警告を表示する ] チェックボックスにチェックマークが入っていることを確認してください。
   

これらのガイドが端末に必要な予防レイヤーの追加とランサムウェア感染の危険性の低減のお役に立てれば幸いです。